トールキンの本に、『旅の仲間』という書名があります。
心を探求する世界においては、教えを受けた師や、ともに学んだ仲間というのは、多かれ少なかれ、生涯の「旅の仲間」になります。
ここでは、フリー・ゲシュタルト・ワークスが関係した「旅の仲間」を、一部、ほんのわずかだけご紹介させていただきます。
◆ゲシュタルト・ネットワーク・ジャパン
故ポーラ・バトム女史による、日本におけるゲシュタルト療法導入団体。ゲシュタルト療法を学ぶとともに、初期(60~70年代)のゲシュタルト療法の精神的な風景、その興味深いエピソードを色々と聞けます。それらを技法のエッセンスとして学ぶことができます。
【参考文献】 ポーラ・バトム『live now 今に生きる』(チーム医療) 百武正嗣『気づきのセラピー―はじめてのゲシュタルト療法』
◆日本ゲシュタルト療法学会
ゲシュタルト療法の、元々のメッカであり、人間性回復運動(ヒューマン・ポテンシャル・ムーブメントHuman Potential Movement)のメッカでもあった、アメリカのエサレン研究所より、所長や様々な魅力的なセラピストを招聘しています。現在の世界の潮流を知りたい方は、ぜひ。
【参考文献】 アンダーソン『エスリンとアメリカの覚醒』(誠信書房)
◆自然堂(じねんどう)治療室
http://www5b.biglobe.ne.jp/~jinendo/index.htm
主宰の津田真人氏による、ゲシュタルト療法やハコミセラピー、操体法、クラニオ・セイクラル等々を融合させた、心身統合的アプローチが体験できます。
【参考文献】 リッキー・リビングストン『聖なる愚か者』(アニマ21) ロン・クルツ『ハコミセラピー』(星和書店)
◆マザーアース・エデュケーション
アメリカのネイティブ・アメリカン、ラコタ族の正統なメディスンを継承する松木正氏が主宰する環境教育団体です。命を躍動させる、楽しく創造的なプログラムが体験できます。シャーマニズムの極意として教えられた、「心を留どめおく」の重要性は、当スペースの方法論の要にもなっています。
【参考文献】 松木正『自分を信じて生きる ―インディアンの方法』(小学館) 『あるがままの自分を生きていく ―インディアンの教え』 (大和書房)
◆Wild and Native ネイチャー・スクール
アパッチ族の古老から、ネイティブ・アメリカンのサバイバル技法を受け継いだ、トム・ブラウンJrのトラッカー・スクール・メソッドを展開している、川口拓氏によるネイチャー・スクールです。各種のメソッドが、コース別に、体系的に学べます。大地や自然とコンタクトすることの意味が、実践を通して理解できます。
【参考文献】 トム・ブラウンJr『グランドファーザー』(ヒカルランド) 『ハンテッド』『ヴィジョン』(徳間書店)
◆富士見ユキオ心理面接室
アーノルド・ミンデル博士による総合的な心理療法である、プロセスワーク/プロセス指向心理学 (http://www.jpwc.jp)の、日本での第一人者である、富士見氏のセラピー・ルームです。多様な学習コースが用意されています。昔、氏に指摘された、「松井さんは、隠れシャーマンだ。人の夢の中に入っていく」という側面は、その後、筆者の方法論の、重要な側面になっていきました。
【参考文献】 藤見幸雄『痛みと身体の心理学』。A・ミンデル(『プロセス・マインド』『ディープ・デモクラシー』『大地の心理学』『昏睡状態の人と対話する』『ドリームボディワーク』(春秋社)『シャーマンズ・ボディ』(コスモス・ライブラリー)M・ハーナー『シャーマンへの道』(平河出版社)
◆株式会社オフィス北岡
北岡泰典氏は、日本における、初期のNLP(神経言語プログラミング)導入者。NLPの出自であるカウンター・カルチャーとの関連性を語れる日本では数少ないトレーナーです。NLPの出自に関わる米国西海岸におけるNLP黎明期のエピソードが聞けるでしょう。
【参考文献】 北岡泰典『一瞬で新しい自分になる30の方法』(ダイヤモンド社)